睡眠の杜

睡眠、睡眠障害と健康

睡眠は(一部例外もいますが)人である限り必ずどこかでとらなければなりません。睡眠とは、最も認知度が高い言い方だとご存知のとおり脳と身体を休めるということです。その他にも体の成長を促したり、嫌なことを忘れさせてくれたり。人間の三大欲求の1つとされ、人間と睡眠は遥か昔から密接なお付き合いをしているのです。

人間は寝ないでいることができるのか

ギネスブックにも登録されている人間の断眠最長時間が264時間12分、日にちにして11日間です。これは1964年に当時17歳だったアメリカの男子高校生が出した記録です。彼は寝ずに数日間を過ごしましたが、様々な症状が出ていたようです。手の震えや白昼夢、イライラ感、記憶障害、知覚障害、言語障害など。

睡眠について紹介しているサイトではどこにでも載っている記事ですが、やはり興味深いと言わざるを得ないのが実験後の睡眠時間です。実験終了後に彼は睡眠に入りましたが、長い間眠っていなかったにもかかわらず、約半日の睡眠で回復しています。

更にその睡眠の質は深い眠りであるノンレム睡眠の量が増えていたとされています。生命の危機を察知した脳や体がそうさせたのでしょうか?このことから、短時間でも質の良い睡眠をとることができれば体と脳の正常な機能を維持できるということがわかります。現代でも解明しきれない睡眠の全貌、明かされるのはいつの日なのでしょうね。

睡眠障害って?

睡眠障害にはたくさんの種類が存在します。病気、うつ、ストレスによるものなど原因は様々です。睡眠障害国際分類によると、睡眠障害は大きく分けて「睡眠異常」「睡眠時随伴症」「内科・精神科的睡眠障害」「その他」4つに分類されます。認知度が高い睡眠障害だと、日中に非常に強い眠気に襲われるナルコレプシーや、最近ニュースで取り上げられることの多くなった睡眠時無呼吸症候群などが睡眠異常に分類されます。また、内科・精神科的睡眠障害には現代で問題になっている「うつ病」も含まれます。

世界的にこうした分類がされるほど、現代を生きる人々は睡眠障害に悩んでいるということです。

不眠症

睡眠障害の中で高い割合を占める不眠症。軽度なものから重度なものまであり、多くの場合はストレスや生活リズム(サーカディアンリズム)の乱れからくるものです。軽度なものであれば、自己管理を見直すことで解消できることもありますが、重度なものになると、薬に頼らねばならなくなります。

睡眠障害>睡眠異常に分類される不眠症は更に大きく4つの症状に分けられます。

症状名 症状
入眠困難 布団に入っても中々寝付くことができない
中途覚醒 夜中に目が覚めてしまい、それ以降眠れない。
熟睡困難 翌朝疲労感が残り、しっかり寝たはずなのに熟睡できてないような気がする。
早朝覚醒 朝早くに目が覚めてしまい、それ以降眠れない。

これらが慢性的に続くようでしたら専門家の診察を受けることをオススメします。先述したように、ストレスや不安、生活リズムの崩れからくるものが多いですが、早朝覚醒などのように、年齢を重ねることで脳の機能が弱まって出てくる症状もあります。不眠症程度と思われるかもしれませんが、睡眠不足により体や脳の正常な機能を妨げられますので、大きな病気に発展する確立も高いのです。

但し、だからと言って眠れないことに焦る必要はありません。焦ることで逆にそれがストレスとなり、睡眠を阻害する原因になってしまいます。そして不眠症であるからと言って眠れないわけではありませんし、不眠症が直接的原因で命を落とすこともありません。そこまでひどくなる前に、人間の体はこれ以上起きていると危険と判断しますので必ず眠れます。睡眠を知ることは大切ですが、変に睡眠の常識に捉われることなく自然と眠くなるのを待てば良いでしょう。(日常生活に支障が出るレベルであれば、それ以上ひどくなる前に専門家に相談しましょうね。)

普段から心身ともに健康であること。これが活力の源であり、快眠、果ては長寿の秘訣なのです。

子供の睡眠障害

近年、子供の睡眠障害も目立っています。私の偏見ですが、生活リズムの崩れからくる睡眠障害は、全てとは言えませんが親の責任です。最近は小学生であっても、夜遅くまで起きてテレビを見ていたりゲームをしていたり。そして周りには昔はなかった刺激がたくさんあります。親もそれぞれポリシーがあるのでしょうから強制することはできませんが、本来であれば子供のうちはたくさん睡眠時間をとらねばなりません。体や脳が発達する成長ホルモンは日中も分泌されてはいますが、睡眠中のそれと比べると微々たる物。何度も言いますが、睡眠は子供の成長にとって本当に大切なものなのです。

また、新聞などによると子供の学力が心配というアンケート結果がありました。夜更かしを許したり、塾などで子供の睡眠時間を削り、学校の授業中の集中力を低下させておきながら学力が心配というのもおかしな気もします。脳も体も未発達の子供たちには、やはり親がきちんと守ってやるべきだと思います。

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