睡眠の杜

睡眠のメカニズム

睡眠について特別調べたことの無い方でも、「レム睡眠」「ノンレム睡眠」は聞いたことがあるでしょう。レム睡眠、ノンレム睡眠とはどのようなものなのでしょうか。

レム睡眠 [Rapid Eye Movement → REM]
浅い眠り。体はリラックスしていますが脳は起きているときに近い状態で働いており、目玉が頻繁に動く急速眼球運動を伴います。また夢を見る多くの場合はレム睡眠とされています。
ノンレム睡眠 [Non-Rapid Eye Movement → Non-REM]
深い眠り。脳・身体共にリラックスしている状態になります。若干体温が下がり、呼吸や脈拍も緩やかになります。

睡眠とは、この二つの睡眠がセットになり形成されているのです。入眠後からノンレム睡眠、レム睡眠となり、個人差はあれど約90分周期で繰り返されています。その周期のうち、入眠後3時間はノンレム睡眠が多くを占め、起床時間に近づくほどレム睡眠の割合が高まります。

レム睡眠とノンレム睡眠があるのは何故?

身体と脳を休めるために深い眠りであるノンレム睡眠、脳だけはほぼ覚醒しているレム睡眠があります。ならばレム睡眠は必要ないかというとそうではありません。ノンレム睡眠では深い眠りにつき、体温が低下すると説明しました。体温が下がると言うことは、脳の温度も下がってしまいます。これが長時間続いてしまうと、脳が本来の働きを取り戻すのが難しくなってしまうのです。だからこそレム睡眠がノンレム睡眠の間に入り、温度の低下を防ぐ役割を果たしているのです。

こうして睡眠の一連の流れとしては、入眠直後の多くをノンレム睡眠が占め、起床が近くなるとレム睡眠の割合が高くなっていきます。レム睡眠が起床に合わせて割合が高くなっていくのは、起きてすぐ快適に脳や身体を働かせることができるようにするためです。もしここでノンレム睡眠中に外部から無理やり起こされたりすると、脳も身体も深く眠っていたために「意識が朦朧としてるけどとりあえず動いてる、ぼーっとする」など、いわゆる「寝ぼけ」状態になってしまいます。

睡眠時間は十分にとっているはずなのに毎朝起きることがツライという方、おそらく起きるタイミングが悪いのでしょう。眠りは約1時間半おきに浅くなりますので、そのタイミングで起きると気分爽快です!ですから、一般の方であれば起床時間の6時間前から7時間半前に床につくと良いでしょう。

睡眠と深いかかわりを持つ体内時計

人間の体内時計のリズムはご存知でしょうか?規則正しいリズムで生活を送っていれば、目覚ましも必要なく朝はスッキリと起床、いつも寝る時間に近づいてくれば眠気がでてきたり。これは体内時計が正常に機能しているということなのです。

地球は1日を24時間とし、人間もそれに合わせて生活しています。しかし人間が最初から持っている体内時計はもともと約25時間を1日とするもので、地球よりも火星の自転周期に近いと言われています。このことから人類の祖先のルーツは火星?という説もあるくらいです。(地球はもともと25時間周期で自転していたという説もあります。)

現在の人類の体内時計は25時間ですが、これは太陽の光を浴びることによって強制的にリセットされますので、朝起きたときに光を浴びることが夜に自然と眠くなる一つのポイントです。このように規則正しい生活を送っている人であれば、夜に近づくにつれ時間を知らせるホルモンである「メラトニン」が分泌され、眠気が出てきます。このメラトニンは午後9時くらいから自然と分泌が始まり、午前2時くらいにピークに達します。寝ている間も分泌され続け、起床後太陽の光を浴びることで一気に減少します。

現在寝つきが悪いなどの症状に悩む方は、まず起床後に太陽の光を浴び、体内時計を正常に機能させることから始めてみましょう。

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